結婚に必要な書類
2013年 09月 17日
フランスでの結婚は、書類に関してややこしかったり、
住んでいる地区によって要求されることが違ったりと聞いていましたが、
私の住むアルデッシュ県Saint-Justでの手続きは、意外にスムーズに済みました。
というのも、ジョスのご両親が区役所の人たちをよく知っていたのと、
区役所に努める女性が毎週のヨガ教室に通っているので
私も顔見知りになっていたので、とても親切にしてくれたのでした。
私は、「フランス人とフランス方式で結婚する」 という状況でした。
まず、日本の両親に戸籍謄本を取って来てもらい(2通で2700円だったかな?とにかく高かったはず)
更にその後、大阪にある外務省へ行ってもらい、
戸籍謄本1通にアポスティーユ(日本国の公印)をつけてもらいました。
そしてそのアポスティーユ付き戸籍謄本をフランスへ郵送で送ってもらいました。
なぜかとういうと、フランスで結婚する場合、
住んでいる地区の区役所へ以下の書類提出が必要となるからです。
出生証明書(acte de Naissance)
独身証明書(certificat de celibat)
慣習証明書(certificat de coutume)
この3つの書類を揃えるのに、日本のアポスティーユ付き戸籍謄本が必要になります。
私が住むアルデッシュ県は、リヨンの日本国領事館へこれらの書類申請をします。
戸籍謄本、申請書(リヨンの領事館へ問い合わせて、メールで送ってもらいプリントアウト)、
滞在許可証とパスポートのコピー、区役所が婚姻の際に必要とする書類のリストのコピー(リストは区役所でもらえます)、返信用封筒A4サイズと切手を揃えてリヨンの領事館へ郵送しました。
対応がとっても速く、3日ほどで上記3つの書類を作成して送られてきました。
ただ、ここで注意しなければいけないことが、
出生証明書に関しては地域によって、法廷翻訳家(traducteur assermente)が翻訳したもので
なくては受け取ってくれないという区役所もあるということ。
色んな方のブログを拝見していると、ほとんどの方が法廷翻訳家が翻訳した
出生証明書が必要だったみたいですが、私の場合は大丈夫でした。
というのもその場合、日本大使館や領事館で翻訳されたものでは駄目なので、出生証明書だけ別に法廷翻訳家さんに頼み作成してもらわなくてはいけないそう。
私はラッキーだったのか、全部領事館が作成してくれたものでよかったので、
スムーズに済みました。
さて、その3つの書類(出生証明書、独身証明書、慣習証明書)が手元に届き、
そこからは私とジョスそれぞれの婚姻の証人になってもらう人の身分証明書と必要書類1枚を用意。
フランスでは新郎、新婦、それぞれに証人を立てるという決まりがあります。
私の証人は、私に会いに日本から来てくれた友達。
ジョスは、亡くなったお姉さんの親友に証人を頼みました。
日本からの友達には、まず必要書類1通をスキャンしメールで送信。
その書類をプリントアウトしてもらい、そこに私がメールで説明した通りに記入してもらいました。ここでもやっぱり友達もフランス式のサインでちょっと戸惑いましたが。
それから記入してもらった書類、パスポートを今度は友達にスキャンしてもらいメールで送ってもらいました。対応がとっても速かったので、すごく助かった!ありがとう。
これで書類は全部揃ったので、私の出生証明書・独身証明書・慣習証明書・証人の身分証明書・書類1枚、それに私は一応自分のパスポートのコピーも付けて。(たぶん必要なかったと思います)
ジョスは、出生証明書・証人の身分証明書・書類1枚を提出。
これだけ揃えて結婚したい日を伝え、それまでの間(約10日間)区役所の前の掲示板に
「○○と○○が結婚します」と張り出されます。
これは、この結婚に反対する人が出ないかどうか試すためらしい。
今まで結婚に反対する人が出たことがあるのだろうか?
その場合はどうなるんだろう? と疑問が残りますが、私たちの場合は反対する人もなく
無事に9月11日を迎えました。
本当は地元の新聞にも載せることもできるようですが、私たちは2人とも恥ずかしがり屋なので、載せないでもらいました。
そんなこんなで、思っていたよりも書類に関しては問題もなく、無事に夫婦になることができました。