フランスから母国を想う
2014年 08月 26日
福島の子供達がアルデッシュ県セント・マルセルで、カヤック体験&鍾乳洞見学。
この活動の企画者、組合いの方の紹介が記事にされていました。
ululeという名前のグループのようです。
(http://fr.ulule.com/fukushima/)
セント・マルセルは私が住む村の隣。
夏には川に泳ぎに行くこともあります。
こんな近くに来てたんや〜…と思うと、
何だか切なく、日本人とは言え全く面識がない人たちなのにも関わらず、すごく会いたかったなぁ…という想いに。
それだけ日本人に飢えている私です…。
というのは置いておいて、福島のこと。
きっと日本にいた時よりも、
ここフランスで生活している今の方が
私は福島の事を考えていると思います。
フランス人に日本人だと言うと、
必ず【Fukushima】という言葉が返ってきます。
今では東京よりも有名になった、福島。
アメリカや日本に続く原発大国のフランス。
フランス人にとって福島は他人事ではないのでしょう。
実際今現在、ジョスも原子力発電所でメンテナンスの仕事をしていて、
少し前にはとても危険な場所での仕事をしました。
その際に放射線の一種である、ガンマ線を規定量マックスで浴び、それから一週間腰の痛みと頭痛、いつもとは違う疲労感が続いていました。
もちろん防御服、放射線感知用のアラームなどを付けてでの仕事だったらしいのですが、それでも体には影響があるということ。
私の住む地区には原発所がいくつかあり、そのためそこで働く人も周りには沢山いるのが現状です。
結局、生活していくためには仕事が必要だからです。そして更にはフランスは大丈夫だと自信を持つ人も沢山います。
だからなのか、矛盾しているのかはなんともいえませんが、福島があんなことになって、日本で生産される食べ物の安全性を疑う人たちも沢山います。
確かに目ではっきりと危険性を確かめられるものではないし、安全だ!と言い切れることでもありません。
でも、フランスは大丈夫だと言い切れるのか?と言えば、それも違うような気がします。
広島での災害のことも然り。
アルデッシュでも豪雨が続き、亡くなった人もいました。
不思議な事に、自分の母国の事が遠い国フランスで身近に考えさせられる日々が続いています。