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日本とフランスの小学校の違い

フランスの小学校の状態を知り、
日本の義務教育も捨てたもんじゃないと思うようになりました。

日本の学校よりも海外の学校へ行かせたいと思う親御さんも
いらっしゃると思いますが、
実際私は、もし自分に子供ができたらフランスの小学校だけに通わせるのは
どうかと思い始めました。

日本側から見ると、海外の子供たちは積極的に意見をいい、
発想が豊かで…と、学校の法則にカチッと従って育っている日本の子供たちに比べると
自由で伸び伸び育っているイメージです。

それは確かにそう。
周りを気にせず、自分の意見を主張し、新しいアイディアを出してく。
それは大切なこと。

でも日本にはあってフランスにはないこと。

朝と終わりの挨拶、教室を子供たちが掃除すること、給食をみんなで食べること。
給食当番がいて、給食室までお皿やお鍋などを取りに行き、
教室で一人一人に配膳する。牛乳や揚げパンなんかを男子がジャンケンで
取り合うのも懐かしい思い出。
体育の授業では、ストレッチの時に「連帯責任」があったり。
一致団結、みんなが助け合う事を教えてくれていた気がします。

そして働き始めて気づいたのが、フランスの小学校には家庭科の授業がないこと。

私が働く時間の課外授業でやっと、料理や裁縫の時間が取り入れられましたが、
それまでは全くなかった家庭科の時間。
それに気づいた時、日本の授業ってすごく充実しているんだなぁと思いました。

とそんなこんなを考えると、
私は子供に日本の小学校も体験してほしいと思うようになりました。

決まりがある中での生活。
窮屈に思えるかもしれないけれど、それが基盤になるだろうし、
型にはまるからこそ、そこからはみ出た時に感じる面白さは格別だと思う。

ある歌舞伎役者さんの言葉で、
「型破りになりたければ、型を知れ」 
という言葉があるのを思い出しました。

まさにその通りだと思います。

型を知らない限り、型破りかどうかもわからないし、
型があるからこそ迷った時にそこに戻ることもできる。

1人1人個性があるし、考え方、発想の違いもあるので、
一概に一つの事がみんなに当てはまるとはいえないけれど。

そんな子供たちについて色々と考えさせられる日々です。

しかしながら、日本とフランスを比べてばっかりいるんじゃなくて、
とにかく今私が接する子供たちときちんと向き合おうと思います。
by naomusic | 2014-09-16 21:02 | フランスの文化 | Comments(0)

奈良からフランス南東部の片田舎に嫁いだ元ヨガ講師。いつでもどこでも自然を、そして人を愛する中年女子の日々の諸々を綴ったブログです。


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